
袖手傍観の読み方
- 袖手傍観
- しゅうしゅぼうかん
「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)」は、中国の古典に由来する四字熟語です。この言葉の読み方は、各部分を理解することで容易に覚えることができます。 まず「袖手(しゅうしゅ)」は、漢字の「袖(そで)」と「手(て)」から成り立っています。「袖」は「そで」とも読まれますが、ここでは「しゅう」と読むのが一般的です。この部分は、手を袖の中に隠す、つまり「手を動かさない」という意味合いを含みます。「手」はそのまま「て」と読みます。 次に「傍観(ぼうかん)」は、「傍(ぼう)」と「観(かん)」の2つの漢字から構成されています。ここで「傍」は「そばにいる」という意味があり、「観」は「見る」という意味があります。この二つが組み合わさって、周囲で見守る、あるいは見ているだけの状態を指します。 全体として「袖手傍観」は、「袖手」の部分が手を動かさない様子を示し、「傍観」は眺めているだけの立場を表します。このように、各部分の読み方を理解し、その成り立ちを知ることで、「袖手傍観」の意味をより深く理解できるかもしれません。
「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)」とは、他人の事柄を見ているだけで、自分は何の行動も起こさないことを指す四字熟語です。この表現は、手を袖に入れてじっと見ている様子から来ています。特に、周囲の問題や困難に対して無関心であったり、積極的に助けようとしない姿勢を表現する際に使われることが多いです。 この熟語の背景には、何か出来事が起こった際に自分が関与せずにただ観察している状態があるため、責任を持たない態度や、他人の苦境に対して無関心でいる姿勢を批判するニュアンスがあります。例えば、周囲の友人が悩んでいるときに、何もしないで座って見ているだけの人に対して「彼は袖手傍観している」といった使い方をします。 このように、「袖手傍観」は日常生活やビジネスの場面で、その場の状況に対して何のアクションも取らない姿勢を批判的に示すために用いられることが多い言葉です。
- 彼は問題が起きても袖手傍観しているだけで、何も行動を起こそうとしない。
- 周囲の人々が喧嘩しているのを見て、彼女は袖手傍観することに決めた。
- 傍観者:他人の行動や事態を見守るだけで、自らは関与しない人。
- 無関心:何に対しても興味や配慮を示さないこと。
- 座視:手をこまねいて見ているだけで、行動を起こさないこと。
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