
厭離穢土の読み方
- 厭離穢土
- おんりえど
「厭離穢土(おんりえど)」の読み方について解説いたします。この四字熟語は、日本語において仏教に関連する非常に重要な言葉です。 まず、言葉を構成する各漢字について見てみましょう。「厭」という漢字は「いやがる」や「避ける」という意味があり、「離れる」という意味を持つ「離」と組み合わさっています。このことから、「厭離」という部分は「嫌なものから離れる」というニュアンスを持つことがわかります。 次に「穢土」に注目しましょう。「穢」は「けがれた」や「汚れた」という意味を持ち、「土」は「土地」や「世界」を示します。この部分は、物理的または精神的な汚れや穢れがある世界を指しています。 全体として、厭離穢土は「汚れた世界から離れる」という意味合いを持ちますが、読み方に関しては、その音声的な読みと漢字の持つ意味が深く結びついています。特に「おんりえど」という音は、日本語の音韻において自然なリズムと響きを持っており、古来より仏教的な文脈で用いられてきました。 最後に、この言葉を正確に読むためには、音訓の組み合わせをしっかりと理解しておくことが大切です。音読みである「おんり」と、訓読みである「えど」を組み合わせた形が「厭離穢土」という熟語の読みとなります。
厭離穢土(おんりえど)とは、仏教の教えに由来する四字熟語で、"穢土"は"穢れた世界"、つまりこの世のことを指し、『厭離』は『嫌悪し、離れること』を意味します。この言葉は、煩悩や苦しみ、欲望に満ちた現世を避け、浄土や理想の世界を求めることを表しています。仏教では、この現世は迷いや苦しみに満ちているとされており、信仰によって理想の世界に近づくことが重要視されます。したがって、"厭離穢土"は、精神的な成長や解放を目指す姿勢を表わせる言葉として広く用いられています。
- 彼は厭離穢土の精神を持ち、世俗を離れて修行に専念した。
- 厭離穢土の考え方に影響されて、彼女は心の平穏を求めて田舎に引っ越した。
- 離塵避垢:世俗や汚れから離れて清らかな生活を求めること。
- 忘却の彼方:過去のわだかまりや悩みを忘れ去り、心を清めること。
- 脱穢入聖:汚れを脱ぎ捨て、聖なる世界に入ること。
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