
有職故実の読み方
- 有職故実
- ゆうそくこじつ
「有職故実(ゆうそくこじつ)」の読み方について詳しく解説いたします。この四字熟語は、二つの部分で構成されています。まず「有職(ゆうそく)」ですが、この部分は"有る"と"職"という漢字からなります。"有る"は「持つ」「存在する」という意味を持ち、"職"は「職業」や「地位」を指します。このため、「有職」という言葉は一般的に「職業や地位があること」という意味合いを持ちます。次に「故実(こじつ)」は、"故"と"実"の二つの漢字から構成されています。"故"は「原因」や「理由」を意味し、"実"は「実際」や「事実」を指します。このため、「故実」は「昔からの伝統的な事実」や「古い慣習に基づく事実」という意味になります。全体として「有職故実」は"職にある者が知るべき古い伝統や事実"という意味合いを持つ熟語となります。 なお、読みの「ゆうそくこじつ」についても注意が必要です。「有」の音読みは「ユウ」です。「職」は「ショク」と読みますが、熟語の場合は「ソク」と読まれることが多いです。「故」はやはり音読みの「コ」を使用し、最後に「実」は「ジツ」ですが、熟語全体では「ジツ」ではなく「ツ」と読むことが一般的です。このように、音読みが組み合わさることで「ゆうそくこじつ」という読み方が確立されています。
「有職故実(ゆうそくこじつ)」とは、伝統的な職業や職務に関する知識や技術、さらにはそれに伴う慣習やしきたりのことを指します。この言葉は、特に日本の古典文学や歴史において重要な役割を果たしています。 「有職」は職業や職務に関する知識や経験を意味し、「故実」は過去の事例や実績、特にその仕事を遂行する上での伝統や基準を指します。つまり、有職故実は、歴史的に受け継がれてきた職業に関する知恵や規範を重視する考え方を表しています。 この四字熟語は、主に歴史や文献を研究する際に用いられることが多いですが、現在でも日常的に職務を遂行する際に伝統や過去の教えを重んじる姿勢を示すために使われることがあります。
- 彼は古い伝統を重んじ、有職故実に基づいた儀式を執り行った。
- この書物は、有職故実に関する詳しい解説が掲載されている。
- 本末転倒:重要なこととそうでないことを取り違えること。
- 古今無双:古今に並ぶものがないほど、優れたものや人。
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