
面従腹背の読み方
- 面従腹背
- めんじゅうふくはい
「面従腹背(めんじゅうふくはい)」という四字熟語には、二つのパートに分けられる漢字が使われています。「面」は「おもて」とも読み、ここでは表面的な顔つきや外見を指しています。「従」は「したがう」と読み、誰かに従うことを意味します。次に、「腹」は「はら」とも読み、内面や心の中を象徴しています。「背」は「せ」と読み、ここでは別の方向に向かうこと、あるいは裏切りを示唆しています。 このように、各漢字はそれぞれ異なる意味を持ちながら、組み合わさることで特定の文脈を形成します。「面従」は表面的には従うことを、「腹背」は内心では背くことを指しており、この対照的な構造が、言葉に奥深い意味を与えています。 全体として「面従腹背」は、「外面では従っているように見えるが、内心では反対のことを考えている」という意味を表しますが、読み方の面においては、この四つの漢字をそれぞれ理解し、音をつなげて「めんじゅうふくはい」と読むことがポイントです。
「面従腹背(めんじゅうふくはい)」は、表向きは従っているように見えるが、内心では反対の考えを持っている状態を表す四字熟語です。この言葉は、特に人間関係や社会的な状況で、相手の言動に対して表面上は従順に振る舞いながらも、実際の気持ちは反対であることを示しています。 例えば、会社の上司が提案した方針に対して、部下が賛同の意を示しながら、心の中ではその方針に反対している場合が該当します。このように、他者との関係性において、面従腹背は時には必要な戦略となることもありますが、信頼関係を損なう要因となることもあります。ですので、この言葉はしばしば批判的なニュアンスで使われます。相手に対して裏表のある行動や態度をとることが問題視されるからです。 この四字熟語は、道徳的な観点からも重要な意味を持っており、他人に対して誠実であることの大切さを考えさせられる言葉でもあります。
- 彼は上司に対して面従腹背の態度を見せているが、実際には反対の意見を持っている。
- 会議では面従腹背な発言が多く、真意を知るのが難しい。
- 表裏一体:表の顔と裏の顔が一つに結びついている様子。
- 隠忍自重:自分の思いや志を隠して、耐え忍ぶこと。
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