武陵桃源の読み方
- 武陵桃源
- ぶりょうとうげん
「武陵桃源（ぶりょうとうげん）」という四字熟語の読み方について詳しく解説いたします。この四字熟語は、漢字一つひとつにそれぞれ読み方があります。 まず、「武陵（ぶりょう）」の部分ですが、「武」は「ぶ」と読みます。「武」の字は、「武道」や「武士」などで使われるように、兵士や戦いに関係した意味を持つ漢字です。続いて「陵」は「りょう」と読みます。「陵」は、おそらく高い場所や山を意味していることが多く、ここでは「武陵」という地名に用いられています。 次に、「桃源（とうげん）」の部分を見てみましょう。「桃」は「とう」と読みます。桃は果物の桃を指し、ここではその桃の花が美しい光景を想起させます。そして「源」は「げん」と読み、この字は出所や起源を意味します。 つまり、全体の「武陵桃源」を音読すると「ぶりょうとうげん」となります。この熟語の構成は、中国の古典文学に由来しており、中国の理想的な隠れた楽園を指す際に使われています。こうした漢字の読み方を一つ一つ丁寧に理解することで、四字熟語全体の意味をより深く把握できるようになるでしょう。
「武陵桃源（ぶりょうとうげん）」は、理想的な場所や穏やかな生活を象徴する言葉です。この四字熟語は、中国の古典『桃花源記』に由来しています。この物語では、ある漁師が桃の花が咲き乱れる美しい谷に迷い込み、そこで穏やかで平和な人々と出会います。その場所は外界から隔絶されており、戦争や政治的な混乱とは無縁の理想的な世界として描かれています。このように、武陵桃源は「人々が争わず、自然と共に静かに過ごす理想郷」を意味し、現実の厳しさから逃避したい気持ちや、理想の暮らしを渇望する心を表しています。今では、日常会話や文学作品などでも使われる言葉となり、穏やかで幸福な場所の喩えとして広く認識されています。
- 彼は、日々の喧騒から離れて、まるで武陵桃源のような場所で過ごしたいと言った。
- この隠れ家は、まさに武陵桃源のような楽園で、心が癒される。
- 桃源郷：理想的な世界、または楽しい場所を指し、武陵桃源と同じように使われる。
- 理想郷：理想的な国や社会を意味し、平和で幸福な場所を表す。
前の記事： « 櫛風沐雨の読み方は？難読語の読みと意味を解説
次の記事： 死屍累累の読み方は？難読語の読みと意味を解説 »
四字熟語の人気記事
