
病入膏肓の読み方
- 病入膏肓
- びょうにゅうこうこう
「病入膏肓(びょうにゅうこうこう)」という四字熟語の読み方について詳しく解説いたします。まず、四字熟語は伝統的な日本語の表現形式で、四つの漢字から成り立っています。この言葉を構成する漢字はそれぞれ特有の意味を持っていますが、ここではその読み方に焦点を当てます。 「病」は「びょう」と読み、病気や健康に関することを示します。「入」は「にゅう」と読み、入ることを表します。「膏」は「こう」と読み、脂肪や滋養のある物質を示します。「肓」は「こう」とも読みますが、ここでは「肓」の部首である「肉」が示す通り、体の内部、特に心臓や肝臓などの重要な部分を意味しています。 この四字から得られる音は、それぞれの漢字の音読みを元に組み合わされており、一般的に「びょうにゅうこうこう」と読まれるのが正しい音読です。特に「病入」の部分では、病気が脳や心の中心に入り込むという意味合いがありますので、自然な連音にも繋がっています。 このように、各漢字の音を組み合わせることで、特有のリズムが生まれ、流れるような響きが得られる点も日本語の特長の一つです。読み方を理解することで、この四字熟語の持つ深い意味や感情を考える基盤が築かれます。
「病入膏肓(びょうにゅうこうこう)」は、中国の古典に由来する四字熟語で、元々は医学用語として使われていました。この言葉の意味は、病気が深刻な状態に進行してしまったことを指します。具体的には、病気が治療が難しいほど深く、または身体の奥深くまで浸透していて、もはや手遅れの状況を表しています。 この四字熟語は、単に病気のことだけでなく、他の事柄についても使用されることがあります。例えば、あることに強く影響されている場合や、悪化した状況から抜け出せなくなっている場合にも使われます。つまり、物事が非常に深刻な状況にあることを示すのです。 「膏肓」とは、古代中国で心臓や肝臓などの重要な臓器が位置する場所を指し、この表現はその病気が臓器にまで及んでいるという深刻さを強調しています。要するに、「病入膏肓」は「病気が非常に重い状態にある」ことを意味し、深く入り込んでしまった状況を表現するのに非常に適した言葉なのです。
- 彼は病入膏肓しており、もう手遅れだ。
- 医者も病入膏肓の状態ではどうしようもないと言った。
- 病根深重:病気の原因が深く根付いていること。
- 病魔に侵される:病気にかかっている状態。
- 重病重篤:非常に深刻な病気のこと。
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