
朝令暮改の読み方
- 朝令暮改
- ちょうれいぼかい
「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」という四字熟語は、四つの漢字「朝」「令」「暮」「改」から成り立っています。それぞれの漢字の読み方と、その音の流れについて詳しく解説します。 1. **朝(ちょう)**: この漢字は「朝」と書きますが、通常の読み方である「ちょう」で使用されます。「あさ」とも読みますが、この四字熟語では「ちょう」が正しい読みです。 2. **令(れい)**: 「令」は「れい」と読みます。この漢字は命令や規則を表す言葉で、ここでも「れい」と読むのが適切です。 3. **暮(ぼ)**: 次に「暮」は「ぼ」と読みます。この漢字は日が暮れる、つまり夕方や夜を意味しますが、ここでは「ぼ」と読まなければなりません。「くれ」や「くらし」という読み方もありますが、四字熟語内では「ぼ」です。 4. **改(かい)**: 最後の漢字「改」は「かい」と読みます。この漢字は変更や改良を意味しますが、「かい」とするのがこの熟語内部での正しい読みです。通常の会話では「あらためる」という読み方もありますが、やはりここでは「かい」としなければなりません。 これら四つの漢字が組み合わさって「ちょうれいぼかい」という読みになります。熟語を読む際は、各漢字の読み方を正確に理解することが重要であり、音の流れを途切れさせないよう意識することが求められます。
「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」とは、朝に命令を出しても、夕方にはすぐにその命令を変更したり、撤回したりすることを指します。この四字熟語は、特に政策や方針が不安定であること、または一貫性がないことを批判的に表現する際に使われます。つまり、上司や権力者がその時々の気分や状況によって頻繁に決定を変える様子を示し、信頼性や安定性を欠いた状態を表すものです。 「朝令暮改」という言葉は、実際には中国の古典から由来しています。古代の中国では、君主がその日の気分や情勢によって法令を変え、民衆がその影響を受けることが多かったため、このような表現が生まれました。このことは、現代においても同様に、政策の不安定さや、決定的な判断がされないまま行動が変わることに対する警告として用いられています。
- 政府は新たな政策を導入するたびに方針を変更するため、朝令暮改が続いている。
- 彼の計画は毎日変わるので、我々は朝令暮改に振り回されている。
- 朝令夕改:朝に命令が出されて、夕方には変更されることを意味します。
- 右往左往:その場その場で方針が変わり、無駄に移動することを表現しています。
- 一日千変:一日で多くの変化が起こることを指し、絶えず変化する様子を表現しています。
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