
自暴自棄の読み方
- 自暴自棄
- じぼうじき
「自暴自棄(じぼうじき)」という四字熟語は、漢字の一文字一文字に注目すると、それぞれの漢字の読み方や成り立ちについて理解を深めることができます。 まず、「自(じ)」という漢字です。この「自」は、「自分」や「自己」を表す部首として使われます。古代中国では、自分自身に関連する様々な意味を持つ漢字として重要視されてきました。「自」の音読みは「ジ」であり、訓読みは「みずから」となります。 次に「暴(ぼう)」です。この漢字は、「無造作である」という意味や、「乱暴」という意味も持ちます。音読みは「ボウ」で、訓読みは「あばく」、「あばれつ」という形で使われることがあります。「暴」は、情勢が急に変わる様子や、その様子から生じる乱れを表します。 そして「自棄(じき)」の「棄(き)」を見てみましょう。「棄」は、捨てることや放棄することを表す漢字で、音読みは「キ」で、訓読みは「すてる」となります。「棄」は「自分を捨てる」というイメージがあり、ここでも「自(じ)」がついて、自分に関する意味が強調されます。 四字熟語として「自暴自棄」を使う際には、「じぼうじき」と音読します。この音読は、全体の言葉の流れを意識して一気に読むスタイルが求められます。前半の「自暴」は、個々の漢字の音の響きを合わせて滑らかに読み、後半の「自棄」も同様にリズムに乗せて発音します。こうして「じぼうじき」と読むことで、言葉の特有のリズム感と意味を持つ熟語を味わうことができます。
「自暴自棄(じぼうじき)」とは、自分自身を無価値だと思い込み、どうでもいいと考えるあまり、無理をしたり、自暴自棄な行動を取ってしまうことを指します。この言葉は、通常ネガティブな状況や感情に関連して用いられ、特に失敗や挫折、苦しい状況に直面したときに、自己を過小評価し、さらに悪循環に陥ってしまう様子を表現しています。たとえば、試験に失敗してしまった学生が「もうどうでもいい」と投げやりになってしまうことなどが一例です。自分を大切にすることや、冷静に物事を見つめ直すことが難しくなり、結果として自分自身に不利益をもたらす行動をとることが多いです。
- 彼は失恋したショックから自暴自棄になってしまい、何も手につかない状態だった。
- 仕事に失敗した上司は、自暴自棄になり、無責任な行動を取ってしまった。
- 無我夢中:物事に夢中になり、冷静さを失っている状態。
- 八方塞がり:行き詰まり、どうにもならない状態。
- 自失自棄:自分を忘れ、やけっぱちになっている様子。
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