
髀肉之嘆の読み方
- 髀肉之嘆
- ひにくのたん
「髀肉之嘆(ひにくのたん)」の読み方について解説いたします。この四字熟語は、\n「髀(ひ)」、「肉(にく)」、「之(の)」、「嘆(たん)」という四つの漢字から成り立っています。それぞれの漢字の読み方を詳しく見ていきましょう。\n\nまず、最初の漢字「髀(ひ)」ですが、これは古代中国において使われていた言葉で、太ももやその周辺を指します。「髀」は一般に「ひ」と読み、この言葉は熟語や成句として使われることがあります。\n\n次に、「肉(にく)」は、私たちが食べる肉のことを指し、一般的には「にく」と読みます。この語は広く用いられ、多くの熟語や成句に含まれています。\n\n続いて「之(の)」ですが、この漢字は古典的な表現で、「の」と読み、所有を示す言葉として使われます。文中では、例えば「彼の本」のような使い方がされます。\n\n最後に「嘆(たん)」は「なげく」という動詞から派生した名詞で、悲しみや悔しさを表現する際に使われます。「嘆」は「たん」と読み、感情を伝えるための重要な語です。\n\nこの四字熟語「髀肉之嘆」は、直訳すると「肉が髀にある嘆き」となりますが、主に太ったことを嘆く感情を表す言葉です。\n\nこのように、各漢字には独自の読み方と意味があり、組み合わせることで特定の感情や状況を表現する役割を果たしています。
「髀肉之嘆(ひにくのたん)」は、中国の古典に由来する四字熟語で、主に無駄に過ごす時間や不満を表す言葉です。この言葉の背景には、古代の中国の詩人である屈原の逸話があります。屈原は、国のために尽力したものの、出世ができずに無力感を抱いていました。彼は、自身の体重が増えてしまったことを嘆き、特に太もも(髀)の肉がついてしまうことを恥じました。そのため「髀肉之嘆」は、自らの無力さを悔い、人生の無駄な時間を嘆くという意味を持つようになりました。人が自分の力を発揮できない状況や、努力に対して報われないと感じるときに使われることが一般的です。
- 最近、仕事が忙しく運動不足になってしまい、体重が増えてしまったことに気付いた友人は、『このままでは髀肉之嘆だよ。もっと運動しなきゃ。』と言っていました。
- 彼は、かつてスポーツ選手として活躍していたが、引退後運動をしなくなり、今ではすっかり髀肉之嘆の状態だ。
- 内憂外患:内面的な問題や心配が外部の困難と合わさり、苦しむ状態を表す。
- 膠着状態:状況が進展せず、停滞していることを表す。
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